AIってよく聞くけど、漠然とイメージはできるけど、良くわからない。
そんな、あなたのためのAI(人工知能)の基本を学ぼうシリーズ第一弾!
「汎用型AI と 特化型AI ってなに?」です。
「汎用型AI」と「特化型AI」ってなに?
汎用型AIは強いAI、特化型AIは弱いAIと呼ばれることがあります。
AIはざっくり分けると2つに分類できます。
雑に説明するとこうなる。
- 汎用型AIは「人間と知的活動ができるAI」
- 特化型AIは「人間の知的活動の一部ができるAI」
汎用型AIのイメージとしては、「ドラえもん」・「鉄腕アトム」を思い浮かべてもらえば分かりやすいと思う。
人間と一緒に社会生活ができるようなAIが汎用型AIだ。
しかし、今の科学技術では汎用型AIの実現までは出来ていない。
つまり、今あるAIは特化型AIということになる。
身近な特化型AIとしては、iPhoneの「Siri」やAmazonのスマートスピーカーの「Alexa」などがある。
AIの技術革新により、色々な分野で急激に大きな成果を上げている。
囲碁の世界チャンピオンを倒した囲碁のAIである「AlphaGO」はAI業界では大きな話題となった。
最近は自動翻訳(Google翻訳)の精度が劇的に向上したが、これもAIの技術の進歩したことが大きな要因の一つだ。
近い将来に実現すると言われている「自動運転」もAI技術の発展が必須である。
特化型AIの活用がビジネスの成功のカギ
今、仕事で成功するためには特化型AIをうまく活用することが大切となります。
特化型AIはできることが限られていますが、できることを理解し活用すれば大きな成果を上げることが出来ます。
人工知能の主な研究分野と応用例について紹介します。
あなたのビジネスに導入し業務の効率化ができないか考えながら見て見ましょう。
AIの主な研究分野と応用例
画像認識
画像認識の分野はここ数年で大きな発展を遂げています。
今では、AIの画像認識の精度は人間を超えています。
認証などのセキュリティ分野や自動運転や欠陥検出などへの応用されています。
また、文字認識の精度も上がってきており書類の処理業務も将来的にはほとんどAIが行うことになるでしょう。
自然言語処理
自然言語処理の技術は、文書の理解や翻訳などの分野で応用されています。
例えばWeb上の多くの情報を短時間で集めて、欲しい情報を抽出することできるようになってきています。
また、自動翻訳のレベルも劇的に向上しているため、将来は翻訳家の仕事も大幅に減ることも考えられます。
音声認識・合成
人間が話した言葉を正確に聞き取ったり、まるで人間が話しているかのような発音で音声を合成する技術です。
先程紹介した、「Siri」や「Alexa」はこの分野の応用例の一つです。
このようにAIの研究と言っても多くの分野で研究がされています。
複数の研究分野を組み合わせることで、AIでできることの幅が大幅に広がってきています。
汎用型AIを実現させるための課題
今は実現できていないので汎用型AIを私生活やビジネスで使うことができない。
しかし、アニメや映画の中でしか存在しない汎用型AIを作ることは、人類の最大の目標の一つと言ってもいいのではないでしょうか?
ドラえもんのような汎用型AIを作るための課題をいくつか紹介します。
実現への課題
フレーム問題
フレーム問題は、「有限の情報処理能力しかないロボットには、現実に起こりうる無限の問題全てに対処することができないという問題」です。
要するに、決められたルールの中の問題に対処するのはできるが、ルールがない状況で起こる問題への対処はできないということです。
フレーム問題を理解するために「洞窟から時限爆弾が付いているバッテリーを取り出してくること」ができるAIを作ることの難しさを考えてみましょう。
現実に起きるリスクを全て考慮するには無限の処理が必要なため、このような簡単な作業でもAIには難しいのです。
フレーム問題を説明している動画があったので紹介しておきます。
シンボルグラインディング問題
シンボルグラインディング問題とは「記号(シンボル)」と現実の対象物をどのように結びつけるかという問題です。
シマウマを思い浮かべて見ましょう。
「シマ」模様の「ウマ」を思い浮かべると思います。人は「シマ」と「ウマ」の意味を理解し、結びつけシマウマを理解することが出来ます。
しかし、AIは記号と現実物を結びつけることができないので、「シマ」模様の「ウマ」を「シマウマ」と理解することが出来ないのです。
「シマ」は「シマ」、「ウマ」は「ウマ」、「シマウマ」は「シマウマ」という記号としてしか理解できません。
この問題を解決するには五感を持った身体を持つことで解決できるのではないかとも言われています。
シンギュラリティ
AIの分野ではよく話題になるのが「シンギュラリティ」です。
シンギュラリティとは技術的特異点とも言われ、「人工知能が人間より賢い知能を生み出す事が可能になる時点」のことです。
汎用型AIの実現はシンギュラリティと言えるかもしれません。
シンギュラリティに関しては、スティーブン・ホーキングの『AIの完成は人類の終焉を意味するかもしれない。』という発言がよく取り上げられます。
近い将来はAIを暴走して人類を滅ぼすのではないかと。
これだけ聞くと、『AI』は怖いものと感じて敬遠する人もいるかもしれません。
しかし、これからはAIの活用なくては時代に取り残されます。正しい知識を身に付けてAIをビジネスや私生活に生かしていくことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「汎用型AI」と「特化型AI」について見てきました。
現在は「汎用型AI」の実現までには至っていませんが、「特化型AI」によりどんどん便利な世の中になってきています。
AIにできることを理解し活用することで、仕事を効率的に、生活を便利にすることができます。
あなたの仕事や生活にひとつでもAIの技術を取り入れてみましょう。
きっと、大きな変化があるはずです。