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仕事の生産性が劇的に向上するTOCの5段階集中プロセス(制約理論)

TOC(制約理論)で生産性アップ

TOC(Theory of Constraints)は制約理論とも呼ばれ「システム全体のパフォーマンスはごく一部の制約(ボルトネック)によって決まる。」という考え方です。システムは「会社」「工場」「団体」「行政機関」などの組織を指すことが一般的です。それ以外にも「サプライチェーン」「地域」「コミュニティ」など複数の組織、「家族」などの個人の集まりなどが当てはまることがあります。

どれだけ部分最適をしてもボルトネックのパフォーマンスを改善しなければ、全体でのパフォーマンスを上げることができないということです。

逆に、ボルトネックを見つけることができれば、ここを集中して改善するだけで全体のパフォーマンスは劇的に改善することができます。

もし、仕事の生産性が思うように上がらないのならばTOCの考え方が役に立つかもしれません。

TOCの5段階集中プロセス

TOCで業務を改善するための5ステップを紹介します。

  1. 制約を見つける
  2. 制約を徹底活用する方法を決める
  3. 他の全てを②の決定に従わせる
  4. 制約の能力を高める
  5. ここまでのステップで制約が解消したら①に戻る

これを繰り返すことで生産性を向上させ続けれます。

①制約を見つける

何を改善すればよいか?」その答えが「制約(ボルトネック)」である。

制約と非制約を区別することがTOCで最も重要なことです。TOCの提案者のエリヤフ・ゴールドラット氏のメッセージを紹介します。

制約と非制約の区別を欠いた努力は決して成果がでない

制約を見つけるにはどうすれば良いでしょうか?

制約はフローの中で仕事が溜まっているところ、仕事に時間がかかるところを探すことです。

②制約を徹底活用する方法を決める

制約を見つけたら制約を解消する方法を考えましょう。

工場で生産能力が足りずに制約になっている工程があるならば、「他の工程よりも稼働時間を長くする。」「制約の工程の作業者を増やす」などの対策を取っていきましょう。

③他の全てを②の決定に従わせる

制約がある以上、非制約をどれだけ改善しても全体のパフォーマンスはあがりません。努力が全てムダになります。それどころか、最悪の場合は制約への不可が増大し全体のパフォーマンスの低下をもたらします。

工場で制約の工程の対策をしても他の工程がそれ以上の能力があるならば制約の生産能力に合わせた生産をする必要があります。例えば、「生産計画の投入量を減らす」「非制約工程の生産を計画停止する」などの対策をして、制約の工程前で仕掛りが溜まらないようにする必要があります。

④制約の能力を高める

さらに生産性を向上させるには、制約の能力を高める必要があります。

例えば、「制約の工程の設備を導入する」「制約の工程で作業する人を増やすため従業員の異動や教育をする」など制約の能力を高めるために経営資源を集中することが大切です。

⑤ここまでのステップで制約が解消したら①に戻る

現在の制約が解消したら、制約が別の新しいところに移ります。

ここまでに制約を解消するために色々な対策を実施してきましたが、すでに制約は別のところに移っているため同じ対策をやり続けてもこれ以上の改善はできません。①に戻り新しい制約を見つけて対策し続けることで、生産性を上げ続けることが出来ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はTOCの5段階集中プロセスの概要を紹介しました。

企業が大きくなると部門が分かれ、各部門で部分最適のための改善活動が行われることになります。しかし、制約を改善しなければ全体のパフォーマンスの向上は期待できません。

部門を超えて広い視野で問題を考えることで、制約を見つけることができます。本当に成果を出したいのならば部門を超えて協力して改善活動をする必要があります。

制約を見つけ、改善し生産性を向上させましょう!