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雲・雨・傘の論理で「事実」「解釈」「行動」を区別する

雲・雨・傘の論理とは?

ロジカルシンキングの手法の一つで「雲・雨・傘の論理」と言われるものがあり、これは「事実」と「解釈」と「行動」を区別しようという考え方です。

この論理の考え方は、次の例で説明されるため「雲・雨・傘の論理」と呼ばれています。。

事実:空を見上げたら黒っぽい「」が出てきた。
解釈:」が降り出しそう。
行動:」を持っていこう。

「事実」→「雲」、「解釈」→「雨」、「行動」→「傘」と解釈すれば覚えやすいのではないでしょうか。

このフレームワークは相手に提案をするときによく使われますが、問題や課題を考えるときにも有効な考え方になります。

なぜ、雲・雨・傘の論理が重要なのか?

ロジカルシンキングを学ぶと「雲・雨・傘の論理」は必ずと言っていいほど出てきます。それだけ重要な考え方ということです。

「雲・雨・傘」ができていないとどうなるか考えてみましょう。

雲(事実)だけ

なにか資料を作るときに、雲(事実)だけをまとめて終わってしまう人がいます。

これは、受け身で仕事をしている人に多く見られます。

  • 毎月、不良品に関するデータの集計だけをする人
  • 毎月、売上に関するデータの集計だけをする人
  • 競合他社との業績の比較データの集計だけをする人

特に組織で仕事をしていると、このような人が多くいます。役割分担でデータの収集だけをやることもあると思いますが、そこで終わっていては価値のある仕事をすることはできません。

データという事実を分析して、どうするか?「雨」と「傘」がなければただの作業です。

これからの時代、事実を集めることは人よりもAIの方が素早く正確にできる時代になります。「雲」だけしかできない人は不要となりつつあります。

ビジネスではどれだけ頑張って仕事をしても、売上を伸ばしたり、利益を増やすことに貢献しなければ価値はありません。

上司からデータの集計や収集だけを頼まれても、分析やその後の行動の提案までやれれば、あなたの評価は高くなるはずです。

(行動)だけ

先程は「雲」しかない事例を紹介しましたが、ここでは「傘」だけの事例を紹介します。

何かを提案するのですが、「なぜ、その行動をするのか?」の根拠がない人が多くいます。

 

私は品質保証の仕事を長年やっていましたが、行動だけの人を多く見てきました。

例えば、規格に対して不適合な製品が出た時は、再発を防止するため不適合に対する対策を取ることになります。

対策を取る順序としては次のようになります。

  1. 不適合の原因調査する(雲)
  2. 原因を特定する(雨)
  3. その原因を取り除くための対策をする(傘)

①の原因調査を十分に実施しないで、不適合に対する対策をしている人が非常に多くいました。

原因(事実)が特定されていないため、的外れな対策となっていることも多くなります。そのため、不適合品が再発することも多くありました。

 

問題解決の行動(傘)をする時は、その根拠(雲・雨)を必ず確認しましょう。これを怠ると多くの場合はムダな行動になってしまいます。

雲・雨を混同する

「事実」と「解釈」の区別がない人も多くいます。この区別ができないと相手に誤解を与えることになります。

例えば、経営方針を決めるための資料が「事実」と「解釈」の区別ができていないとしたらどうでしょうか?

「事実」だと思っていたものが「解釈」で、その「解釈」が原因で経営方針を間違えてしまうことも考えられます。

「事実」と「解釈」を区別し、「事実」を正確に把握することはビジネスでは非常に重要となります。

雲・雨・傘の論理の実践

「雲・雨・傘の論理」を実践するためには、資料を作るときには

「事実」と「解釈」と「行動」を分けて作ることです。それぞれの見出しをつけるとよいでしょう。

見出しをつけると、見出しに従って資料を作成できます。そうすることで、あなたのなかでも「事実」と「解釈」と「行動」を明確にすることができます。

まとめ

いかがでいしたでしょうか?

雲・雨・傘の論理はロジカルシンキングの基礎です。

  • 雲:事実
  • 雨:解釈
  • 傘:行動

仕事を改善して効率化するためには「事実」と「解釈」と「行動」を区別し、状況を正確に把握することが非常に大切となります。

「雲・雨・傘の論理」を使いこなして、あなたの仕事をどんどん改善していきましょう。